家族

60代の母、階段転落からの外傷性くも膜下出血と慢性硬膜下血腫。入院と手術、その後の経過。

投稿日:2017年10月12日 更新日:

あっという間に夏も終わり、今年もあと3ヵ月。
信じられないと毎年のように言っていますが、今年は特に早かったように感じます。

その理由は、母の怪我・手術・入退院で不安な日々を過ごすことが多く、物理的にも遠方の実家との行き来でばたばたしていたからです。

ようやくそれが一段落ついたので、備忘録のため、また私も渦中にあるときにインターネットで色々と検索したので、誰かの参考になればと思い、その経緯を記録しておきます。

階段から転落し、外傷性くも膜下出血で入院

2017年3月29日、19時頃に父から電話がありました。
父から電話があること自体が珍しいので、嫌な予感がしつつ電話に出ると、

「お母さんが階段から落ちて、様子がおかしいから病院に連れてきた。命に別状はないようだけど、このまま入院になる」と。

電話を切って急いで新幹線に飛び乗り、地元の病院に着いたのが22時か23時頃。

思いのほか元気そうな顔色を見て安心したのもつかの間、
私の顔を見て「あら、○○ちゃん」と呼びかけた母の言葉に、目の前が真っ暗になりました。○○ちゃんは私のかなり年上の従妹。そう、母は私のことが分からなくなっていました。

父によれば、自宅の階段のかなり上から下まで転落したらしく、すごい音がしたので見てみると、気を失った母が倒れていた。呼びかけていると意識は戻ったが、記憶が数十年前の時点に戻っているらしい、と。だから母にとっては小さな子どもであるはずの私が大人になって姿を現しても分からなかったようです。

救急で病院に行ったときに、まずCTを取ったようです。
その時に父が簡単な話は聞いたようですが、翌日に改めて担当医から説明を受けることができました。

医師曰く、「外傷性くも膜下出血」とのこと。
幸いにも頭蓋骨骨折や脳挫傷はありませんでした。
外傷性くも膜下出血の場合、一般的に手術はせず、出血が吸収されるのを待つようです。

ただ、ショックだったのは、今回の怪我とは別に母の脳にもともと萎縮が見られると指摘されたこと。母は60代半ばですが、90代くらいの萎縮具合ですと言われました。
そのため、後遺症として水がたまるなどの可能性が通常よりは高くなるという説明でした。

入院4日で退院、記憶も徐々に回復

おそらく3日目だったと思うのですが、改めてCTを撮って悪化も見られず、特に治療もないのでいつでも退院して良いですよという話になったので、4日目の午前中に退院しました。

この4日間で母の記憶は徐々に回復し、私のことも分かるようになっていました。
ただ、入院しているのは父で自分は付き添いだと思い込んでいたり、まだまだ正常とはいえない状態でした。

退院後1週間ほどは頭痛が激しく、1日中布団で過ごしていました。
2週目あたりからは、痛み止めを飲むこともなくなり、少しずつ座ったり動いたりできる時間が長くなりました。

この頃には、転落した瞬間の記憶がない以外は、すっかり正常に戻っていたように思います。

退院から約2週間後の4月17日に病院でCTを撮りましたが、異常はありませんでした。

1カ月半後に慢性硬膜下血腫に

次の検査の予約は5月15日になっていました。
が、この日を待たず、5月14日に再び入院することになりました。

原因は「慢性硬膜下血腫」です。
これが前回の入院時に言われていた後遺症ですね。

その2、3日前に母と電話したとき、「えー、あー、あれだよ、あれ、何て言ったらいいのかわからない」という具合に、全く会話になりませんでした。
考えがまとまらない、頭には浮かんでも言葉にできない、という感じでした。

明らかにおかしかったので、5月13日に帰省。
14日になるとさらに症状が進み、食事を手で食べようとしたり蛇口もひねれないような状態になったので、予約日を待たずに救急に。

そこでCTを取り、上記の診断が下されたわけです。

慢性硬膜下血腫は、何らかの原因で硬膜の下に血種ができるというもの(機序はよくわかっていないようです)。その血種が脳を圧迫して、認知症のような症状が出るようです。

外傷性くも膜下出血とは違い、こちらは手術で血種を取り除かなければいけません。

翌5月15日に穿孔洗浄術・ドレナージ術(だったと思います)という手術を受けました。
頭蓋骨に穴をあけて、そこからチューブで溜まった血液を排出するというものでした。
チューブは一晩中差しっぱなしで、翌日にチューブが抜けました。

そして、チューブが抜けるとともに、母の意識もしっかりとし、おかしな言動もなくなりました。まるでキツネにつままれたような感じです。

その後、抜糸を経て、1週間後の5月23日に退院しました。
もっと早く退院する人もいるようですが、脳の萎縮を考慮して長めの入院となったようです。

再発率10%も今のところ問題なし

慢性硬膜下血腫は、再発率が10%ほどあるようです。
ただ、脳の萎縮が進んでいる場合はこの確率はもっと高くなるそう。

ですが、翌月とその翌々月の検査でも再発はなく、一応通院は終わりました。
手術から5ヵ月が経ちますが、今のところは問題はありません。
CT画像では、圧迫されていた脳がほぼ元の形状に回復している様子も確認できました。

転落した瞬間のことは今でも記憶にないようですが、それ以外は認知機能や記憶などもすっかり元通りといってよさそうです。

最後に

一番つらかったのは本人だと思いますが、私にとってもまるでジェットコースターに乗っているかのような半年間でした。その分、家族が健康でいてくれることのありがたさ、自分が健康でいることのありがたさも実感しました。

それから、高齢者の場合、慢性硬膜下血腫は本人も覚えていないようなちょっとしたことでも発生することがあるそう(冷蔵庫に頭をぶつけたなど)。
それだと、認知症になってしまった、ということで片付けられたりもしそうですよね。

母の場合は、事前に後遺症としてそういう可能性があることを知らされていたために、きちんと処置を受けることができましたが、本人に心当たりがない・家族が密に連絡を取っていなくて気付かないからそのまま放置、なんてこともあるかもしれないと考えたらぞっとします。

健康に気を付けると同時に、家族や周囲とのつながりを大切にする、気になることがあったら自己判断ですませないことも大切だと実感しました。

【関連記事 】  『寝たきり老人になりたくないなら大腰筋を鍛えなさい』を読んだ感想。60代両親の健康な老後に向けて足腰の運動を

【追記】

転落から1年後、母と3泊4日の東北旅行に行ってきました。ここまで回復してくれてただただ感謝です。

【関連記事 】  60代の母と東北(弘前・青森・平泉・松島)3泊4日旅行に行ってきました^^

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