『しっぽちゃん』(群ようこ)を読んだ感想。猫や犬、インコにカメ…様々な動物が登場するペット小説に癒される。

しいちゃん日記』や『ビーの話』など、猫エッセイといえば真っ先に思い浮かぶ、群ようこさん。彼女が描く猫との日常の暮らしは、仰々しくなくささやかで、だからこそ動物が好きな人なら分かる分かると笑ってしまうことやキュンとなることが散りばめられていて、本当に大好き。

今回読んだ『しっぽちゃん』は、そんな彼女が贈る短編ペット小説集です。

収録されているのは、

・ネコのトラタロウくん
・チワワのモモちゃん
・セキセイインコのぴーちゃん
・雑種犬のちゃーちゃん
・ハムスターのハーちゃん、ムーちゃん
・ネコのしらたまちゃん
・ヤモリのヤモリさん
・柴犬風ゴンちゃん
・しっぽちゃんが欲しい!
・リクガメのはるみちゃん

の10作品。タイトルからしてすでに可愛い ^m^

タイトルになっている動物たちと、彼らに魅了され、振り回され、救われる家族の物語です。

もうね、一言で言ってしまえば、癒された!可愛かった!それに尽きます。

特に猫や犬を飼っていると、「絶対に人間の言葉を理解してるよね?」とか「私って、しもべだと思われてない?」とか思うことがあるじゃないですか。そういうときの動物との間にある空気感などが、読みながらリアルに蘇ってくるんですよね。どれも絶対に動物と一緒に暮らしたことのある人じゃないと書けない作品だなぁと思います。

それから、癒されるだけじゃなく、笑えるところも。私は電車で読んでいたので、くくくっと笑ってしまって思わずストールで顔を覆ってしまったところも。

もちろん、動物たちとその家族の物語なので、ダークな笑いではありませんよ。可愛さや愛しさから自然にこみ上げてくる笑いとか、ペットが好きすぎてペットの前ではダメになってしまう人間に対する共感の笑いとか、そういう種類の笑いです。

こんなに純粋に癒されて爽やかに笑ったのは、どれくらいぶりかしら。動物ってすごいなぁ。群さんもすごいなぁ。

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